【 MY NOTE 】

MY NOTE:つれづれと綴るもの。


Episode 5-1 終了しました  2017/04/29(土)
クマイラのイヤリング  2017/04/22(土)
女のオシャレ心  2017/04/15(土)
腱鞘炎3歩手前くらい  2017/04/07(金)
お金の話  2017/04/04(火)


Episode 5-1 終了しました

今日で Episode 5-1 は終了です。

ああ疲れた。と毎度話の終わりに言っていますが、今回は100ページを超えなかったのでまだ気持ちは楽でした。
しかしこれからが長いんだ。
消化しなければいけない要素がふんだんにあるので、Episode 5を描くには今年いっぱいかかるかもしれません。

…… ふう…  
でも少し休んだらまだ頑張ろう。


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さて、ドキドキ大人のラブロマンス(こんなワードを自分で使うの恥ずかしい)、楽しんでいただけたでしょうか。

メールフォーム等から反応いただけて作者もキャッキャウフフしてました。ありがとうございます。


あらまあ、同棲したっていいじゃないの、と作者の自分でも思ったりもするのですが、
クマイラは自立した大人の女性であって、恋に溺れるよりも自分の責務を優先するのだろうと考えて描きました。

たくさんの責任を抱えていて、ダメ男の寝言に惑わされるような幼さは彼女からは抜けたのです。

でも仕事一徹ではない、恋も楽しみ、好きな男を甘えさせられるだけの包容力もある、
芯の強いチャーミングな大人の女に成長したことを表現したいと思いました。


そういえばクマイラがフッたという製薬会社の社長も登場してましたね。
クマイラはこんな暑苦しい男はタイプじゃないんだろうなと思いつつ、なんか描くのが楽しかったです。(笑)
でもたぶんもう出ません。たぶん。


主人公がなぜ頑なに結婚しないと言っているのか、
それも許し、あまつさえダメ男を甘やかしているクマイラの心のうちはどうなのか、
これから先もゆっくりその理由を描いていきます。


しかし彼女に薬を飲ませる画を描くのは、ちょっとえげつないなぁ… と自分でも辛くなってしまいました。

子供を望まない間の情事には、ただ恋の恍惚や快楽があるだけではない、後ろ暗いものもあるのだと描いておこうと思ったのです。



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読者の皆さま、いつもウェブコミックランキングへの投票等、応援してくださってありがとうございます。

毎日必死に描いているため、投票していただけたり、感想を拝読するのが何よりも心の慰めになります。

これからも頑張って描いていきます。


Date: 2017/04/29(土)


クマイラのイヤリング

バザールでクマイラが買ったイヤリングがトルコから届きました。
原稿を描いていたとき、ちょうど注文したばかりで嬉しかったので彼女に着けさせたのです。
(漫画の中ではイヤリングのサイズがかなり大きめですが…)

葉っぱが揺れるデザインなのですが、この葉っぱはどんな植物なんだろう?
植物のデザインというのは地域色がよく出るので面白いですね。


トルコのアクセサリーに今ウキウキです。
お値段も手ごろだし、私好みの色遣いやデザイン。

こういうはっきりした色味でドデカいイヤリングって、日本ではあまり見かけられませんね。
日本人の感性では、華奢で繊細なものを作る人が多い印象で、色味もナチュラルトーンが多いような。
これは気候による影響もあるんだろうなと常々思います。

強い日差しの国のアクセサリーは色もはっきりしているし、大ぶり、大味な印象。
お国柄の出るアクセサリーを楽しむのが好きです。



ところで実はこれ、ピアスなんですが、私はピアスホールを開けていません。
今までピアスホールがないがために諦めたものもあったのですが、
自分でイヤリングに作り直せばいいことに気がついて注文しました。

ピアスの針だって、ニッパーで切り取って、直接イヤリングの土台にロックボンドで張り付けたりしたらそれでOKですよ。
フープピアスとか揺れる形状のものだったらニッパーで切り取る必要もないものもあり。

今までどうしてそれに気づかなかったんだろう…
旅先で泣く泣く諦めたピアスとか、いろいろ思い出されて惜しくなってしまいました。

オランダのマウリッツハイス美術館で
フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』の耳飾りのレプリカがお土産で販売されていたのですが、
すごくすごく素敵だったのに、ピアスしかなかったため諦めた… その記憶がふと思い出されました。



ピアスって、今の若い女の子たちはどれくらいの比率で開けているんでしょうね?

私が女子高生の頃はもうコギャルブームで皆ピアスを開けてて、お店にあるのもピアスばっかり。
ところが今はアクセサリー屋さんでもピアスとイヤリングが同比率で置いてある気がして、
近頃は開けない子も増えたのかな?と思います。


私はなんとなくイヤリングの方が女らしい気がしてそれを貫き通しています。
ビンテージ品だとイヤリングが多いし、古いのが好きなので余計に。
以前寄ったビンテージショップの店員さんの女の子もイヤリング派で、
ピアスorイヤリング談義で盛り上がりました。


Date: 2017/04/22(土)


女のオシャレ心

当初は予定していなかったのですが、
ふとバザールの絵を描こうと3ページ分のサイレントシーンを入れてみました。


バザール、アラビア語ではスーク、大変楽しいところです。
所せましと商品が積み重なって、たくさんの人が行き来して賑やか。
そして日本人観光客はボッタくられます。ええ、ほんと。

ボラれていること承知の上で売り子のおっさんと交渉しながら買い物をするのが楽しいのです。


バザールで女性が売り子になっているのを私は見たことがないのですが
(若干カイロの香水屋さんで女性の店員さんがいたかな。とても綺麗な人でした)
どうしてもクマイラが若い女の子から買う画を描きたかったので、女の子を立たせました。


イヤリングを忘れたのに気づいて、道すがらのバザールで手に入れる。
好きな男と会うために身綺麗でいたいという彼女の女心を表現したかったのでした。
我ながらかわいいシーンが描けたかなと思いました。



しかし男性は驚くほど女のおしゃれなんか見ていませんね(笑)

特に主人公なんか、待っている間たぶん何も考えてないし何も見てないぞ。

それでもいいのです。
男性が気づかないでいても、女だけでひっそりオシャレしてほくそ笑むのでいいのです。

いくつになってもそういう女のオシャレ心は忘れないでいたいものです。



Date: 2017/04/15(土)


腱鞘炎3歩手前くらい

最近、2年前に捻挫した古傷が痛みます。
そうなると、今度は去年やってしまった腱鞘炎で辛かった人差し指の関節も痛み出します。
低気圧がやってくると神経が痛む。


うーん、なかなか完治しないんだなぁ、ふとしたときにブリ返すんだなぁ、と夫にボヤくと
「怪我というのはそんなもんだ」と言われて妙に凹みました。
そう、一生の付き合いになってしまうんですね。


特に腱鞘炎辛かった。
去年の夏の間中、ずっと痛みに苦しんでいて、冬になる頃には徐々にそれがひいていったのですが、
また再発したら嫌だなぁ…

人差し指の関節がポコッと腫れて、ランダムで激痛がやってくる。
眠っていても目が覚めるくらいの激痛。
漫画を描くのも辛くて心が折れそうでしたが、
完成できないままで終わってしまう方が嫌でたまらない恐怖で、なんとかごまかしながら描いていました。


今もペン入れしながら、あっ腱鞘炎3歩手前くらい、という感覚がわかります。
そのまま歩みを進めないように自重しながら頑張ります。


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ところでカンタルという秘書の男が登場しています。

どなたかツッコんでくれるかな、とワクテカしながら待っていましたが
誰もツッコんでくれないので(笑) 
自分で言うと、まんまレゴラスの風貌をモデルにしました。

構想当時、たまたまオーランド・ブルームを見ていて、
あ、そうだ、ビジュアルが決まっていない彼をレゴラス風にしよう、と思いまして。
あまりストーリーの本筋には影響しないキャラクターなので遊んでみました。


なんというか、俗世とは離れている風な男ですね。
宦官っぽいというか。
実際に去勢しているわけじゃないと思うのですが…

若く見えるけれど結構歳もいってるんじゃないかと思います。

Date: 2017/04/07(金)


お金の話

議会議員アル=ハミドが語る資本主義云々〜 のくだりは、水野和夫さんの『資本主義の終焉と歴史の危機 』という本を参考に描きました。

直接漫画の展開に関係があるわけでもなかったのですが、
漫画の舞台の世界がどういう立ち位置にあるのかを説明したかったのと、
私自身が水野和夫さんの本で勉強になったので、読者の皆さんにも興味を持ってもらうきっかけになればいいなと思いました。


『資本主義の終焉と歴史の危機 』
http://amzn.asia/ceQ17RF


「もはやフロンティアはどこにもない」という序文の文章に興味をそそられて買ったのですが、
わかりやすくダイジェストに現在までの経済の流れを解説してくれる一冊でした。

金利の利率というものは、資本主義の残り生命を示しているバロメーターのようなものだ。
日本国内でも長く続いているゼロ金利は
(今まで小数点以下で気持ちだけ金利はついていましたが、ついに今年に入って完全ゼロになったことが話題になりましたね)
資本主義が死に体であることを如実に顕している、と。

お先真っ暗な現在の状況を分かりやすい根拠を持って解説してくれている分、
まことに暗ーい気持ちになる一冊でもありました。


資本主義は死につつある、では社会はどこに向かえばいいのか。

作者としてはわからない、というのが結論ではったのですが、
逆に国はこうしろ、社会はこのように動け、なんて具体的な提案のない分、
読者に自由な未来を空想させる締め方だったと思います。

Amazonのレビューなんかでは(新書系の本を読んだ後は、賛成・反対意見も参照するのが大事ですね)
作者の明確な結論がなかったことにご立腹な方々もいたようですが、
好き勝手に空想しているSF好きとしてはありがたい参考文献でした。


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お金について語ったならば、ついでにお金と芸術活動についてもちょっと描いておこうと思いました。

芸術で食べていくのは本当に難しい。

私が卒業した芸大は、よくある皆さんの想像通り浮世離れした変人の巣窟。

デザイン系の学科ならまだしも、私のいた美術科(日本画や油絵、彫刻なんかのファインアート専攻)は就職率も恐ろしく低かった。
真偽は定かではありませんが、私がいた時点で10パーセントぐらいじゃないかと聞きました。
卒業後も画業を続ける人が多かったのですが、その後の生活がわからないなんて人も…
もちろん音楽科も大変厳しいようです。



私は絵描きとして食べていく気はさらさらなかったし、
会社員になって働く大人になることに憧れがあったのでさっさと就職を決めました。

しかし一方で同級生たちは大学院に進学して、アトリエを借りて制作して、展覧会も開いて…
なんて姿を見ていると画業に情熱を捧げられない自分の後ろ髪を引かれる思いでもありました。
(会社員生活はそれはそれでとても楽しかったし充実していたんだけれど)

しかしやっぱり絵で食べていくのは至難の業。
同級生の男の子は大学院を出た後、絵を描きつつ介護職に就いたものの、厳しい労働に体を壊して辞職してしまったそう。
幸い結婚して奥さんの方が会社勤めをして彼の活動を支えてくれているようですが、
画業を続けるためには、それ以外の経済的支柱が必要なんだと痛感しました。



絵画でも音楽でも、文学でも、その作品をほしいと思う契機になるのは、「いいな」と思う気持ちのはずみだと思います。

そしてその「いいな」には、作家と購入者側の根底に似たルーツがあるというか、作家と嗜好が似ていることが必要になる。

「いいな」と思ってくれる数が増えないと、なかなか収入に結びつかない。
「いいな」の数を増やすためには、嗜好のすそ野を広げないといけない。つまりそれは大衆化。


一般受けを狙っているだの大衆化した陳腐だのと言われるかもしれないけれど、
創作活動において収入につなげられる可能性を上げるためには、より広く一般の人にも好まれるものを作らないといけない。


商材としての創作ができるか、
あくまで自分の世界を掘り下げて、自分のスタイルで創作がしたいのか。
その選択はなかなか難しいと思います。(私にもできません)


特に漫画やイラストなんかのポップカルチャーでは、流行の移り変わりは激しいけれど、
それに乗っかって商材としての作品を作ることに抵抗がなければ、それはもうプロです。


でもあくまで自分の好きな作品を作りたい、流行に左右されず自分のスタイルでいたい、という人は
アマチュアであり続ける覚悟をして、安定した別の経済的支柱を確保しておくことが大事だと常々思います。


好き勝手に創作して、それが収入に結びついた、という例もあるのでしょうが、なかなか稀有な幸運です。
狭い範囲の嗜好であればあるほど、それに「いいな」と思ってくれる人に出会える確率が低くなるのが現実です。
うーん、厳しい。


自分の創作世界を大切にしたい人ほど、普通の会社員をやったりして創作とは全然別の収入源を得た方が
心も安定して楽しく創作ができると思うのです。

かっこ悪いなんて私は思いません。
だって一生懸命生きているんだもの。ええ、そうですよ。


世間ではなぜか作家に清貧の美学を期待しているような風潮があります。

貧しくても創作だけに命を捧げ、爪に火を点して苦労してもの作りして、
飽くなき根気の上でようやく大成した、そういう作家像の理想。

こういう作られた理想は一体いつどこから来たんだ? と不思議なのですが、
実は大してそう例のない理想に捉われて、
創作一本で収入を得られないことに作家自身が後ろめたさを感じる必要はないと思うのです。


別収入があることは心を安定させることにもなる。
その間せっせと勉強して自己鍛錬して、創作を楽しめることが理想ですね。



Date: 2017/04/04(火)


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