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はじめに [2] 回想するメリットって?

回想は脳トレだけではない! 未来思考を育む!?

ここまで長々と漫画で描いていながら、回想が未来の思考につながるという実感はまだありません(笑)

そこのところの実感を覚えることがあれば、また自分の感じたことや考えをまとめたいと思います。

回想が未来思考を育むか否かは現段階で自分ではなんとも語りえないのですが、一方で「再発見」という言葉は深く深く心に刻み込まれました。

際限なく新しいものをインプットし続けようにも、アラフォーには消化不良を起こしがち。

そんなに食べられません。胃がもたれる。

しかし過去に摂取した栄養源をもう一度紐解いていくと、「ああ確かにこんなことがあったな」「そういえばあの時のこれって、こんな意味だったのか」とあの頃に消化不良だったものを再発見して再摂取できる。

この効果はその実、新しいものをインプットすることと同じように思えます。

あの頃難しすぎてよくわからなかった本を今一度読んでみると、当時よりも知識や知恵がついている分、本の内容がよく頭に入ってくる。それと共に自分の成長を実感できるので、これまでの時間も働きも無為ではなかったと自分を慰められるような気がします。

胃もたれする新しいものをわざわざインプットしようとするより、皆さんもかつて読んだ本、難しくて挫折した本に再挑戦してみてはいかがでしょう。

私がかつて難しくて挫折した本はなんだったかな… と思い返してみると、士郎正宗の『攻殻機動隊 原作第2巻』でした。

あれホントに難しすぎて何一つ理解できなかった。今読んだら何か掴めるかな?

参考書籍

一見難しそうな表紙ですが、大きな文字で易しい文体のエッセイ調なのでどの世代の方でも読みやすい。ご自身の記憶力や脳の衰えを心配されている方にもおススメです。

80代も後半になる五木寛之先生の幼少期や、作家デビューして間もない若かりし頃、また盛年期の仕事で出会った人々などを回想するエッセイ集。とりとめもない昔話のようでありながら、出会った人々というのがミック・ジャガーであったりモハメド・アリであったり、フランソワーズ・サガンであったり川端康成であったりといちいちスゴイ。

著名人たちの、インタビューとして誌面に整えられて載る以前の、生の言葉を間接的に聞くことができる一冊でもあります。

私がかつて難しすぎて挫折した本は何だったかなとふり返ると、あったあった、コレです。漫画です。セリフも日本語なので読めます。なのに何が書いてあるのかさっぱりわからない。

記憶に残る難しい一冊でした。今また挑戦してみたくなった。

ついでだからこちらも載せておこう(笑)

『攻殻機動隊』の原作1巻は痛快な活劇ものでSFといえどもそこまで難解なものではありませんでした。とはいえこの単行本が出版された1991年当時で日本で裁判員(陪審員)制度の議論が始まると言及していたり、Windows95が市場に登場する以前からコンピューター・ネットワークに関する豊富な知識があった士郎正宗の博識さには驚愕します。

のちの映画版がアンニュイで神秘的な雰囲気なのは、押井守の名采配・名アレンジだったなとも思うのですが、『攻殻機動隊』には時代ごとに様々な顔があります。原作未読の方は是非。

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