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2021年12月28日の記事は以下のとおりです。

Episode 7-2 終了しました

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丸一年かかったEpisode 7-2 が終了しました。

「早く終われるだろう」という自分の感覚はあてにならないとつくづく痛感した回でした。

描かねばならないシーンと、それに説得力を持たせる画面を作るためにやらなければいけない絵作りの工数がとにかくハンパなかった。

長年漫画を描き続けたおかげで画力は確実に上がっていると自負していますが、
画力が上がった分、画面作りに手を抜くとすぐにバレる。
手を抜くとその画面の軽さにシーンの説得力を失うのが感覚的にわかるので嫌でも描きこまざるを得ない。

画力が上がると描くスピードも自然と上がるのですが、一方でそれに相応した絵作りや描き込みをしないと私の場合チグハグになってしまうので、
結果として以前より描くスピードが落ちている実感があります。

もちろん私自身の老化もある…


ああもう体がバッキバキだよ、毎日腰が痛いよ。

疲れて疲れて、もうこんな大変な思いをしてまで無報酬の趣味の漫画を描き続ける価値があるのか、
これからも描き続けられる自信がないと弱音がこみあげてきてしまいます。


今もなんだか猛烈に疲れた気分で(肉体的にはしっかり休めているものの)「ああしんどいなぁ、漫画描くのしんどいなぁ、これをいつまで続ければ完成させられるんだろう…」
と果ての見えない終着点を思って意識が遠のくばかり。


本当にこんなあらゆる痛みに耐えながらもこれからも描き続けられる自信がない。

自信がないながらも、描き続けるしか終着点に到達する方法がない。

来年もまたしんどいよぅ、腰が痛いよぅ、などとボヤきながらも描いていきます。

 

ところで Episode 7-2 はアイシュガルド先生の死で締めくくりました。

これまでの17年間の制作で、アイシュガルド先生にまるわるエピソードはひとつも取りこぼしなく描いてこれたと自負しています。

ひとつも削りたくなかったからです。

おかげで漫画の進行が遅いというか、商業誌的な感覚で見るとあまりに語りすぎで冗長なテンポだと自覚はあるのですが、
主人公の心境を読者が追体験していただくために必要な長さと時間だったと思っています。

主人公がアンドロギュノス実験に乗り出すための動機も十分に説明できたでしょう。

 

これから漫画の中で描いていこうと思うのですが、アンドロギュノス実験はそもそも生命倫理に著しく違反している。

科学界を追放されても仕方がないレベルの冒涜に主人公が手を染めるのは、何より養父が遺した遺志だったからに他なりません。

この際どい動機の根源にある、アイシュガルド先生という存在を表現するためには、やはりこれだけの時間とページの尺を用意しなければならなかっただろうなと思います。

 

ネットで漫画を描いてつくづく幸いだと思うのは、誰の手も入らず自分の頭の中にある生のままの物語を発表できる、そしてそれを多数の人に読んでもらえるということです。

もちろん編集者のような第三者の手が入ってブラッシュアップされることもたくさんあろうかと思いますが、
私は自分の中で長年温めてきた物語を、誰にも邪魔をされずに描き上げたいと願うばかりなのです。

商業誌的な漫画のノウハウを否定するでもなく、私も参考にしている点も多々ありますが、
商業漫画に求められる効率化を是として物語を削って磨いてゆくのは、本作ではちがうなという思いでいるのです。


なんというかこう、「長い、長い、長すぎる。読むのも疲れる」という疲労感を読者にも感じていただきたい。

骨の折れる読書を体験していただきたい。

私も描くのにメチャクチャ疲れていますが、読者も読むのに疲れながら、物語の最後まで到達していただけたら、なんて幸せなことだろう。作家冥利に尽きる。

そうして私は17年前から構想している物語の結末を描ける日を夢見ながら、弱音を吐きながらまたえっちらおっちら描いていきます。

 

 

来年で本作も18年目に突入します。

20年で仕上げたいとは思うのですが、今のペースではきっとムリでしょう。

そして今真剣に考えていることなのですが、来年の年始あたりから仕事を再開したい。

これからも漫画描いていくぜ、と言ったつい数行前と矛盾する勢いですが、仕事を始めることを計画しています。

もちろん今の漫画を続けることを最優先に考えていますが、自分で稼ぐ手段を失った生活が長くなればなるほど、自尊心が削がれていくのを嫌ほど実感するのです。

いきなりバリバリとは仕事できないかもしれませんが、ひとまず様子見でパリパリと仕事を始めたい。

そのためにも時間の使い方等を改めて見直しせねばなりません。

年末年始はそのための反省と準備で過ごそうと思います。

 

 

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