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”けれども確かなことは きっときみもぼくも共に美しい音楽に満ちて生涯をおくれるということです”

「オルフェウスの窓」 ヴィルヘルム・バックハウスさんの言葉より



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Jul.10th.2015.

Play List - my favorites


今回のオススメはフランスのニューエイジ音楽のパイオニア、ディープ・フォレストの「ボエム」です。


ディープ・フォレストの音楽はアフリカから、アジア、オセアニア、と世界を遍歴しながら綴られます。2ndアルバムにあたるこの「ボエム」では、ミッシェル・サンチェーズとエリック・ムーケの旅が東ヨーロッパにやってきた。そんな前置きを入れて聴くとより一層彼らの音を求めて遍歴する探究心、そして得られた賜物の素晴らしさをかみ締められるのではないでしょうか。

フランス人の彼らにとってはもちろんのこと、西側諸国にいた我々日本人にとってもボヘミアンの諸国・東ヨーロッパは神秘に満ちて今なおその存在には靄がかかっているように思えます。
奥深い森に険しい山々、その谷間には中世の時代から殆ど変わらないような田園風景に質素に暮らす人々・・・ 私が東欧諸国、とりわけ田舎の方に持つイメージなんて未だにこんなもの。冷戦の時代の閉ざされた社会からは幾分情報が解放されはしたものの、やっぱり私にとってトランシルヴァニアには依然吸血鬼が住んでいるし、森の中では魔女たちが魔法の宴を上げているのです。

そんな神秘のイメージを持つ東欧だからこそ、「ボエム」というタイトルを見たときから期待に色めき立ちました。私が聴いたことのない未知の音楽がここに詰まっている!東欧の不思議がここにある!と。

実際ディープ・フォレストの二人はこのアルバムで見事にセンセーショナルな音世界を築いてくれました。ニューエイジ系の音楽といえば真っ先にアフリカン・エスノ、と挙がるような時代の中で(実際彼らもアフリカン・エスノから音楽の遍歴を始めたものの)、誰も知らなかった東欧の音楽のエッセンスを抽出して自らの音世界で全世界へ発信してくれたのです。

トラック2番の「ボヘミアン・バレエ」など衝撃的すぎて胸が打たれました。誰に言葉を足してもらわなくとも、これが東欧なんだ、と、温度や、色や、土を踏む足の感覚まで分かるようなんです。
アルバムを通してボーカルを担当していた謎の「マルタ」という女性の独特の声も、哀愁に満ちてしかし何故か懐かしい。老婆に昔話を聞かされるような雰囲気です。

トラック4番の「ギャザリング」もお気に入り。ステキ。
トラック6番の「ブルガリアン・メロディ」も非常に女性的で優しい雰囲気です。それもそのはず、この歌はムスタファ、という若者を想って歌う乙女の歌なんだそうです。


3ndアルバムの「コンパルサ」がしゃかりきにバカ明るいアルバムだったので、それに対比して"悲しみの「ボエム」"なんて評論家にコメントを入れられていたような作品です。
ディープ・フォレストの二人が音楽に政治的な意味合いを持たせるのを良しとするのか分かりませんが、あえて考えるならばこのアルバムにはこの土地にまつわる悲しい歴史までも詰まっているようですよ。
歴史の中で常に大国に挟まれ虐げられ、閉ざされてきたボヘミアンの歌。悲しい雰囲気ながらも底が深くて心が落ち着きます。
個人的にこのアルバムに出会ったのが、ひどくヘコんで泣いてばかりのボロボロの時期だったので、今でもこの音楽を聴くと時々その頃の思い出が甦って少しほろ苦い気持ちになります。でも贖罪を受けて許されたような、救われたような、不思議な気持ちにさせてくれる音楽でもあるのです。


ジャケットの写真にファンサイトのディスコグラフィーのページをリンクしておきました。是非ディープ・フォレストの味わい深い音楽を楽しんでください。

Nov.12th.2007.

DEEP FOREST -BOHEME-


ミディーヴァル・ベイブスのアルバムの中でも最初にご紹介したいのは最大のインパクトを誇る「The Rose」でしょう!

ベイブスの音楽はキリスト教的であってなおかつ悪魔的でもあります。異端的な、邪悪な、そんな負の雰囲気が最も強いのがこのアルバムです。最新作「Milabilis」では若干毒気が抜けて昔のベイブスに戻った感じがしますが、この作品ではベイブスたちの妖女っぷりをたっぷり披露してくれていますよ。
このアルバムジャケットからしてただならぬ妖気を感じます。アールヌーボー風味でしかもファム・ファタルを彷彿とさせるこのデザインが大好きで、今でも一番のお気に入りであったりします。
美しいのは表紙だけでなくて、ジャケットの中身でもベイブスたちがそれぞれ意匠を凝らした衣装を着ていて(下手な駄洒落申し訳ない)それが凄いのなんの。ファッションの仕事をしている友人に思わず見せつけたほどでした。音楽・ジャケットデザイン共々なかなか完成度の高い一枚になっています。


さて「The Rose」の中でも何が一番のインパクトかというと、一曲目の「I am Eva」でしょう、やっぱり。アルバムジャケットサイトにフル視聴のできるページをリンクしておきました。
(ついでにベイブスの他のアルバムもこちらで視聴できます。この太っ腹!殿様!
http://www.nettwerk.com/artistpage.jsp?artist_id=645&mode=discog)

アルバム全曲がフルで視聴できる太っ腹サイトですよ、長らく消滅していてとても惜しく思っていたのですが、再び復活してくれました。とても嬉しいです。


どうしてもこの音楽を皆さんに知っていただきたかったので下手くそ全快で翻訳してみましたよ。恥ずかしいですが、歌詞の意味はだいたいこんな感じです。


「私はイヴ 偉大なるアダムの妻
神を侮辱したのは私
子供たちから楽園を奪ったのも私
正常心で その木をやりすごすべきだったのに

私は自分の土地に立派な家を持っていたのよ
嘆かわしい 私の名を汚す悪魔の選択よ
私を憔悴させる罪の罰
ああ! 私の手は清らかではないの

リンゴの実をもぎ取ったのは私
私の貪欲の抑制をふりきって
それゆえに女は愚かをやめることができない
この日のうちに生きている限り

そこにはどこにも凍てつく氷はなかったでしょうに
そこには湿って風吹きすさぶ冬もなかったでしょうに
そこには地獄もなく 悲しみもなかったでしょうに
そこには恐れもなかったでしょうに でも私のためではないの」

4行詩で構成された、11世紀アイルランドの作者不明の詩です。


アルバムを買った当初は詩の内容など全然分からず、ただこの凄まじい迫力の歌に圧倒されました。もう何度も何度も聴きましたよ。未だに聴いても恍惚となりますよ。この虜にさせてしまう魔力が、ベイブスの魅力でもあります。

アルバムを通して悲劇的・残酷な詩が多いのが今作の特徴でしょうか。イヴのモチーフを始めにもってきたあたりからして、ファム・ファタル的退廃感を表現したかったのだと思います。

せっかく無料で全曲視聴できるサイトがありますので、是非楽しんでください。そして気に入ったら、ベイブスを応援するために買ってくださいな。



愚痴ですが、ベイブスに関する日本語文献が殆どないので持っている資料を全て自分で翻訳してファンサイトを作りたいとずっと以前から考えていましたが、英語の難しさに頭を打っています。ベイブスの書籍で使われている英語なんて、現代英語のはずなのに何言っているかさっぱり分からんのですよ。ここまで壊滅的に読めない英語なんて、と自分の実力のなさが情けなくなる。
詩の翻訳なんてもっと無理です。外国語の詩を日本語に翻訳することはオリジナルの詩を作ることと同じくらい難しい、という翻訳者の言葉を昔読んだことがあって、ああそりゃ私には無理だと落胆しました。

でもいつか、ベイブスの詩を翻訳できるようになりたいです。歌詞ページに現代英語で翻訳がついてあっても未だに意味不明な詩も多くて、そこに込められた謎を知りたいですよ。


Apl.2nd.2006

Mediaeval Baebes -The Rose-


そんなわけで2回目のアルバムセレクトはエニグマのベスト版"Love Sensuality Devotion"です。最近はこのアルバムを聴くことが多かったので。


エニグマというと、ニューエイジ系の先駆けとしてあまりに有名ですが、実は私はアルバムはこれしか持っていなかったりします。エニグマよりも先に、同系統のグレゴリアンを知ったのでエニグマの先駆性が薄れてしまったからだと思います。ちなみにグレゴリアンとは、エニグマのミヒャエル(マイケル?)・クレトゥのパートナー、フランク・ピーターソンが主催するカバーユニットです。ロックやフォークの名曲をグレゴリアンちゃんとでカバーしようというもの。毛色は全くエニグマです。
参考までに。
http://www.amazon.com/gp/product/B000056NM8/qid=1142816920/sr=1-18/ref=sr_1_18/104-3941168-8471956?s=music&v=glance&n=5174

エニグマの登場は1991年、"謎"という名のユニット名よろしく、当時は一体誰がプロデュースして一体誰がこの曲を作ったのか、まったく公開されずにいたそうです。なんだかカッコいいですよね。そのエピソードを聞いて私は震えました。

グレゴリアンチャントのコーラスをバックに、幾層にも音が重ねられています。女性の吐息声などを曲に盛り込んだのはエニグマが最初のようで。考えてもみれば、エニグマの登場以降にディープ・フォレストやアディエマスが登場したわけで、私が神と崇めるディープ・フォレストよりも先駆しているとなると、エニグマの未来視はやっぱり凄いんですよ。
エニグマについて調べるにあたり、ウィキペディアの記事を読んでいたのですが、エニグマの音楽は"あまりにも黙示録的"という表現がされていました。黙示録、なんて壮絶な言葉なんでしょう。単なる先見性を超えて、遥か未来まで予言するかのような末恐ろしい超常的な言葉です。そしてそんな表現がぴったりくるほど、エニグマの音楽はただならぬ雰囲気を持っているのです。


各トラックがフェードアウト処理されてまるで一枚のアルバムが一曲で収まっているかのように表現されています。このベスト版では4枚のアルバムから切り取られた曲で構成されているのですが、それでもやはり一曲一曲くっつけられていますね。しかしエニグマファンに言わせると曲のつながりが不自然なのだそうで、やっぱり完成されたアルバムを買うことをオススメします。
とはいえ、ベスト版の強みは有名なあの曲この曲が一枚に収まっていることですよ。「Feel」というヒーリング系オムニバスがヒットした際、エニグマも一時期流行りましたものね。そのときによく流されていた曲を聴くことができます。耳聡い人ならきっと覚えているはずです。


しかしアルバム全体がつながっているかのように構成されているので、何度聴いても次に来る音の予測がつかないんですよ。エニグマの音は非常に一過性で、あの快楽的な音が聴きたくてずっと構えているのですが、どこでその音がやってくるのか何度聴いても覚えられない。これはすごく不思議です。まさにエニグママジック。


「アイヤヤ〜ヤヤヤ〜ソ〜リャリャ アイヤヤ〜 アイヤヤ〜 ヤヤヨ〜 アイヤヤ〜」
(↑こう聴こえるんですよ)
なんてコーラスを聴きたくてずっと待っているというのに。油断したところで快楽的な音はやってきます。


アルバム全体が一曲の音楽のようなのでどのトラックが好きだとは、エニグマに限ってはいえないですね。
黙示録的な音楽にトランスしたい方は是非この76分に渡る壮大な音楽をお楽しみください。

Mar.19th.2006.

ENIGMA -Love Sensuality Devotion-


またしょうもない更新をしたというか、夜中にふとやりたいと思いついて、急いでHTMLを組みなおしていました。こういうくだらないことには手が早い私。


そんなわけで、トップページの方に私のお気に入りのアルバムを紹介するコーナーをちょこっと併設しました。 以前からこのサイトで私の大好きなミュージシャンたちをご紹介できるようなページを作りたいなあ、とはうすうす考えていたのですが、それを実行できるようなやる気も時間もなく。でもこの世には素晴らしい音楽が溢れるほどあって、そんな中でわずかに私が知っているものだけでも皆さんにも知っていただきたかったのです。

さて自分のウェブページの隅っこにお気に入りのアルバムを載せてウフフンと一人で悦に入っていますが、この小さなコーナーではジャケットと、アーティスト名とアルバム名と、どうでも良い情報ながら自分のお気に入りのトラックをご紹介していきます。ジャケットイメージには視聴できるリンク先を貼っておきました。アマゾンなりオフィシャルサイトなり、適当なサイトを見つけて貼っておきます。気に入ったらアーティストのために是非買ってくださいな。



記念すべき一回目はディープ・フォレスト Deep Forestの「コンパルサ Comparsa」ですよ。めでたい感じで。
以前この日記にディープ・フォレストの音楽には色が見える、と書いていたことがありますが、この「コンパルサ」は中でも一番多彩な色を持つように思います。聴くたびに新しい音の発見があるくらい、電子音と生音が何層にも重なっていて、夜中に目を閉じながら聴いているとその多重螺旋に酔わされます。音がうねりながら形を作って重なり合い動き合い、色を成してゆくのです。そしてこのアルバムでは全曲を通して色彩豊かで、どこか楽園から来た音楽ではないかと思うほどです。
音楽に色が見えるなんていうのはおかしいですが、でも私にとってはそうなんですよ。素晴らしい音楽は色さえ持っています。そして「コンパルサ」の中でもトラック3番目の"Madazule"の秀逸なこと。イントロを終えて一気にコーラスが始まるあの瞬間、ばっと大量の花が咲いたイメージが私の頭の中に広がるのです。これほど明るく、豊かな色を出せるアーティストを私は他に知りません。皆さん是非感じていただきたいですね、この色彩の極致を。

ついでにこのジャケットも素敵だと思いませんか。私には良いデザインのお手本のようですよ。どれだけ縮小してもその強い存在感を失わないのです。ディープ・フォレストのアルバムジャケットはどれも好きですが、中でも「コンパルサ」が一番なんですよ。



このコーナーの更新はネタが尽きるまで不定期に更新する予定です。それではお休みなさい。 (いや今本当に頭が回っていないので自分でも何を書いているやらさっぱり・・・)

Mar.9th.2006.

DEEP FOREST -COMPARSA-